皆さんこんにちは。今日は「テレワーク導入で必須なこと」ということで話していきたいと思います。
で、今回は零細/中小企業のエンジニアもしくは経営者の方、そして総務に携わっている方向けに配信をしていければと思っております。
まず簡単に自己紹介させていただきます。
私は
という事でIT会社の経営に携わって早12年になり、ある程度のIT会社の経営のノウハウやプログラミング、ネットワークなどの技術の知見がたまってきましたのでそこらへんを今後皆様にお伝えできたらと思います。
ということで本日は「テレワーク導入で必須なこと」というところなんですが、最初に結論から言うと、こちらです。
ということです。
どういうことかというと、まずは、「零細企業であればグループウェアを無料で導入する」なんですが、これはテレワークをやる前から導入している企業さんも多いかと思うのですが、社内のコミュニケーションをすべてメールでやり取りをしていると必要な項目がぬけていたり、情報が整理されていなかったり、不必要な情報が入ってきたりと無法状態でコミュニケーションをすることになるかと思います。
例えばなのですが、グループウェアに搭載されているカレンダー機能がなかった場合、すべて上司に予定をExcelか何かに記載して添付でメール渡しているとします。
その場合は送信者も受信者もExcelでカレンダー管理をしているとAユーザはこのEXCELが最新でBユーザはこのEXCELが最新というように一人一人のEXCELが存在しており、最終的にだれがいつどこにいくかなどの管理が煩雑になってしまいます。
これがグループウェアですとカレンダーは基本クラウド上に上がっているので全員が一つのカレンダーにリアルタイムで書き込んでいくことが可能になります。そうすると常に最新で正しいデータがそのカレンダーさえ見れば、他を気にすることがなくなりますので、あとで複数ユーザの複数のEXCELを統合する人件費がかからなくなります。
企業は「利益を最大に経費を最小に」という京セラを設立した稲森和夫さんがおしゃっているように、経費はなるべく抑えたいですよね。
で、今回おすすめのグループウェアなんですが、「NextCloud」をおすすめしたいと思います。
今回初めて知った方も多いかもしれませんが、このNextCloudは「フランク・カーリチェック」というドイツ人の方が最初ownCloudというオープンソース系のグループウェアを作り、その後ownCloudが大人の事情から有償になってしまったので、これを嫌がったフランクさんがownCloudを派生して、また新たにNextCloudというオープンソースのグループウェアを作ったというのが経緯です。
「画面で見せる」
つぎに「非常に便利なオープンソースはネット上にたくさん上がっているので活用しない手はない」ということです。
例えば、弊社はシステム開発会社で受託系開発もやっていたりするのですが、あるお客様からシステムの構築依頼がきたとします。そうした場合、
お客様からのご要望のヒアリング→要件落とし込み→見積もり→受注→プロジェクト発足→設計書/仕様書作成→進捗管理及び実装・開発→テスト→サーバ構築→本番アップ→検収→納品
ここでは
見積管理、受注管理、請求管理、プロジェクト管理、ドキュメント管理、品質管理、ソースコード管理、個人情報管理
といったかなり多種の管理をしなければいけません。これを一つのフォルダに入れればよいのではという風に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、会社では色々な立場の方と密に連携していかなければいけません。
そうした際に、経理の方であれば、見積管理、受注管理、請求管理をみていけばよいですし、PM(プロジェクトマネージャ)は主にプロジェクト管理をみていけば良いですし、ディレクターであればドキュメント管理、品質管理、そしてエンジニアであれば、ソースコード管理、個人情報管理になってくるかと思います。個人情報管理責任者というものを社内でたてて、全員ルールを徹底ですね。
というように多種の管理が必要になってきます。
そこで弊社ではどんなオープンソースを使っているかというと、見積管理、受注管理、請求管理はSalesCubeという利用しています。このSalesCubeはもともとある日本企業が作ったシステムをオープンソース化したものになります。
ただこのシステムは注意点が1点あり、SalesCubeはJavaシステムで構築されており、そのフレームワークとして利用されているのが「Seasar」というフレームワークです。
この「Seasar」は2016年9月16日にサポートが終了されていて、現在もセキュリティ上の懸念がでてくるということです。なのでこのシステムをイントラネット上の極少数に限定した利用であれば問題ないのですが、数十人、数百人など、利用する人の管理ができない場合は利用しないことをおすすめします。
今回この見積もりから請求管理は主に販売管理システムといわれているシステムの一部に含まれていることが多いです。この販売管理システムよりもさらに機能が多くなっているシステム全体をERPといったりしています。
この実はこのERPのシステムがオープンソースであり、それが「IDempiere」というものがネット上にあがっています。これも無料なので企業に導入することは可能なのですが、ERPは非常に複雑なので使うだけでも学習コストはそれなりにかかります。
なのでどのシステムも一長一短なので自社の状況をよく理解し、模索していけばよいかと思います。
これはIT会社であれば、おそらくなにかしらのオープンソースを自社に導入して、月々のランニングコストを節約しながら、整理された情報のやり取りを行っているかと思います。
そのほかプロジェクト管理なのですが、プロジェクト管理も弊社ではRedmineというオープンソースを利用しています。
Redmineの機能は主にプロジェクトを作成して、プロジェクトに紐づいているチケットというものをタスク毎に作成して、そのチケットに担当者を割り振り、担当者がタスクを完了した場合、チケットに存在しているステータスを終了にすることでタスクが完了となり、そのタスクの集合体をディレクターやプロジェクトマネージャが確認することでプロジェクトが順調に進んでいるか、判断できるクラウド型のシステムになります。
次に「これを機にプログラムのみだけではなく、サーバ構築系も勉強してみる」です。
今回コロナで多くの企業が仕事が激減し、非常に苦しい状況かと思います。先ほどオープンソースのシステムのお話をさせていただきましたが、このオープンソースを導入する技術さえ、習得してしまえば、毎月無料で今風の最新のシステムが利用できてしまうのです。こんな時期だからこそ、
毎月のコスト削減をし、コスト削減するための技術習得をし、コスト削減によってさらに新たな挑戦をする。というのが今の時期かなーと個人的に思っております。
特にサーバを構築する土台としてDockerという技術も一緒に習得するとオープンソースのシステムをさらに導入しやすくなると思うのでかなりおすすめです。
ではまとめです。
ありがとうございました。